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運営者について

木村工と申します。よろしくお願いします。本職はマニュアルライターです。

ITシステム系マニュアルのライターは、常にスケジュールに追われながら膨大な情報量をさばいていく仕事です。その中には、共通の規則で大量のデータを加工・編集する作業が含まれます。私はこれが苦手で、やっと終えた作業にも必ずヒューマンエラーが含まれるので、そのチェックにまた多くの時間を費やしていました。

そんなときに、VBAに出会いました。まずは見よう見まねで作ってみたWordマクロです。それでも、2日の作業が数秒で完了する! しかもノーミス!  量が多いと、ほんの一部を自動化できただけでも効果は絶大です。相対的に本来のライティング業務にきちんと集中する時間を増やすことができました。

新規のマニュアル開発に携わる機会にも恵まれ、テンプレートの開発も行うようになりました。そうすると、Wordのより広範囲な機能やVBAに触れることになります。はじめからこういう文書構造にしておけば、こう自動化できる。こういうミスを防止するにはデータをこのようにしておけば…といった具合です。一部の補助だけでなく、文書の構造化とVBAを連携させたシステムとしての効率化ができるようになりました。

自由度が高いというWordの利点は、複数のライターで同じものを作るのが難しいという欠点にもなっています。表作成一つをとってもデータとして統一するには、編集指示書に多数の設定内容を記しておかなくてはなりません。そこにVBAを導入すれば、「作表はこのボタンをクリック」や「ここの設定は変更禁止」だけの指示で済みます。また、データ構造が同じなので、追加処理が必要になった場合にも自動化しやすくいいことずくめです。

マネジメントを行うようになると、データの量や帳票の種類も大幅に増え、Excel時間が増加しました。ここで入力作業や数値の整合性チェックに翻弄されてしまうと、本来のマネジメント業務に集中できなくなる、という図式はWordのときと同じであることに気づきます。はじめはExcelとWordの機能やデータの扱いの違いに戸惑いながらも、関数やVBAを駆使できるようになりました。

以上のような経緯で、Excel、Word やそれに関連するAcrobatなどの各種機能や、VBAによる自動化の技術を習得してきました。必要性が第一で計画的とはいいがたいですが、そのおかけで現場目線での仕様設計ができるようになったと考えることにしています。

当サイトについて

自分用に作ったマクロ入りシートを、同じく困っている同僚におすそ分けすることもあります。しばらくしてそれが広く伝播されそこかしこで使われるようになっていたりしました。

そんなことが何度かあり、自分が困っていたところは、実は多くの人が同じく困っていることに気づかされました。それからは、汎用性のあるものを作成した際には、公開するようにしてきました。そうすると今度は、相談や依頼も舞い込むようになり…。

それがいやかというとまったく逆で、効果に驚いてもらったり、感謝してもらったりすると、もう少しよいものを作ってみようかという気にもなったりします。もとより、書籍やサイトの作者の方々の知恵のおすそ分けで培うことのできた技術ですから、「独自・独占」という感覚がありません。

このサイトを立ち上げることを考えた根本も、この延長です。私なりに現場目線での解釈や工夫を加えた情報が、実務に活用されれば幸いです。トピックもまだ少ないですが、鋭意追加していくつもりです。

そして現在は、WordPress と格闘中です。WordやExcelのWeb化対応でHTMLやCSSには多少のなじみはありましたが、WordPressで作るのはこれがデビューです。使いこなすというにはまだまだですが、ご覧のようなところまではなんとかたどり着けたところです。

 

 

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