フォントを統一しよう : Excelの基準フォント 3種の仕組み

Excelでは基準となるフォントについて3通りの設定があります。それぞれ別の用途の設定ですが連動関係にもあります。

また、シート内だけでなく、一部のUI表示にも影響します。

基準となるフォント3種 : 意味と設定方法

規定フォント

「空白のブック」から新規作成したときに「標準スタイル」に初期設定されるフォントです。

数式バーの表示フォントにも適用されます。

設定の対象は、Excelアプリケーション全体です。

変更方法

[Excelのオプション]ダイアログボックス [全般]タブを選択する

[新しいブックの作成時]内の[次を規定フォントとして使用]で設定する
実際のフォントのほかに、「見出しのフォント」や「本文のフォント」も選択できます。

「新しいブックの作成時」とありますが、「空白のブック」以外のテンプレートから新規作成した場合には影響しません。

標準スタイル

ブック全体で汎用的に使う書式のセットです。セル書式の初期値となります。

行列番号の表示フォントにも適用されます。

設定の対象は、Excelブックまたはテンプレートです。

変更方法

スタイルの「標準」を右クリックし、[変更]をクリックする

[スタイル]ダイアログボックスの[書式設定]ボタンをクリックする

[セルの書式設定]ダイアログボックスで設定する

標準スタイルは用途が限定されないよう、変更は最小限にしておきましょう。

テーマのフォント

「見出し」と「本文」の組み合わせに対応するフォント設定です。フォント選択で「フォント名(見出し)」や「フォント名(本文)」を指定した対象と連動します。規定フォントやスタイルのフォント選択にも使用できます。

図形(テキストボックスなど)の初期値には「本文」フォントが適用されます。

テーマ選択の対象は、Excelブックまたはテンプレートです。フォントのユーザー定義の対象はOfficeの各アプリケーションです(ExcelやWordで共有されます)。

テーマのフォントを変更するだけで全体の外観を変更できるようになります。

変更方法

[ページレイアウト]タブの[テーマ]-[フォント]からフォントの組み合わせを選ぶ
適当なものがなければ、下方の[フォントのカスタマイズ]からユーザー定義を追加します。

初期設定されるフォントを統一するには?

以下の設定をしておくと、Excelで作成後にフォントを変えることなく、初期設定されるフォントを統一できます。

規定フォントに「本文のフォント」を選択する
これ以降、「空白のブック」から新規作成したブックでの初期フォントが統一されます。

作成後にブック単位でフォントを変えたい場合は、[ページレイアウト]タブの[テーマ]-[フォント]から選択を変更する

数式バーでの編集をよく行う方は
Meiryo UI などのプロポーショナルフォントで統一すると、数式バーでの数式が視認しにくくなるデメリットがあります。数式バーの表示だけ等倍フォントにすることもできるので、以下のトピックをご覧ください。
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