数式オブジェクトに対して[フォント]からほかのフォントを選択しても、元の「Cambria Math」から変更できません。
数式オブジェクトはフォント変更ができないというわけではないのですが、他のものとは異なる手順が必要なのです。
数式オブジェクトの文字とフォントの関係
数式オブジェクトのフォントが変更できない原因は2つあります。
数式オブジェクトには数式用フォント
数式オブジェクトに使われる x や a などは数学用の記号文字です。一般アルファベットとは文字コードも異なる別の文字なのです。Cambria Mathは、その数学用記号に対応した数式用フォントです。
標準状態の数式オブジェクトに適用できるのは数式用フォントに限定されているので、一般フォントを適用しようとしても操作は無効になってしまいます。
インストールされている数式専用フォント
システムに標準で用意されている数式用フォントは Cambria Math しかありません。別の数式用フォントがないので、結果的に替えのきかない状態になっています。
数式オブジェクトのフォントを変更できるようにする
数式オブジェクトで一般フォントを利用できるようにする
数式オブジェクト全体、またはオブジェクト内で変更したい文字を選択する
数式ツールの[デザイン]タブで、[変換]-[テキスト]をクリックする
数学用記号が一般の英数字に変換されます。外観だけでなく文字の置換が行われます。
[フォント]から目的のフォントを選択する
ほかの数式専用フォントを利用するには
数式専用フォントをインストールすれば、Cambria Math の別候補として利用できます。数式オブジェクトに対して[フォント]からそのフォントを選択する操作で適用できるようになります。
数式用フォントはネットから入手できます。無料のものもあります。