マクロの開発環境は、Officeソフトに付属しているVBE (Visual Basic Editor) です。
このVBE、ひととおりの機能は備わっていて十分に使えるのですが、いかんせんレガシー機能なので、外観が今風ではありません。VS Codeなどのコーディングソフトとの違和感が少なくなるようなルックアンドフィールに調整してみましょう。
コーディングフォントをインストールする
デフォルトフォントのMS ゴシックは、いかにもレガシーな外観なのでまずなんとかしたいところです。しかし、VBE用としては以下の条件があるのですが、Windowsには適合するフォントが入っていません。
等倍フォントで、「0
」と「O
」や「1
」と「l
」と「I
」などが明確に判別できること
日本語対応であること(VBEでは欧文用と日本語用とで別のフォントを指定できないため)
日本語対応のコーディングフォントというのが希少であまり選択肢がないのですが、イチオシは「源ノ角ゴシック (Source Han Sans) 」です。GoogleとAdobeが共同開発した新しいフォントです。
こちらはGitHubからダウンロードできます。多くのバリエーションがありますが、「Japanese」の「SourceHanSans-Regular.otf」だけインストールすればOKです。
フォントの適用とダークモード化
ダークモード/ライトモードの切り替え機能はもちろんVBEには搭載されていません。が、設定変更によりダークモード風な外観にすることは可能です。
VBEで[ツール]-[オプション]をクリックし、「エディターの設定」タブを表示する
[コードの表示色]で[前景]に淡色、[背景]に黒色または濃色を指定する
「標準コード」の背景色が全体の背景色になります。
ほかの項目についても、同様に設定します。色の選択肢は限られていますが、使いやすいように調整してください。
[フォント名]に「源ノ角ゴシック Code JP R(日)」を選択します。
フォント名がリストから見切れてしまっていて探しにくいのですが、うまく見つけてください。
[OK]をクリックして、カスタマイズ完了です。
個人差はあるでしょうが、筆者はダークのほうがコーディング作業がしやすいです。