Excelの表範囲やWordの文章をSVG画像として保存する

Microsoft 365 のExcelやWordには、グラフや図形などのオブジェクトをSVG画像として保存する機能があります。これらのオブジェクト以外の、Excelの表範囲やWordの段落をSVG画像として保存する方法を紹介します。

SVG画像は「ベクター画像」の一種で、スクリーンショットのような「ラスター画像」とは性質の異なる形式です。配置後に拡大・縮小しても文字や線がつぶれたりすることがなく、文字列の選択も可能です。

グラフや図形をSVG画像として保存する

まずは、グラフや図形のオブジェクトをSVG画像化する基本機能を説明します。

SVGサンプル-グラフ

ExcelグラフからのSVG画像

画像や図形を右クリックし、[図として保存]をクリックする
[図として保存]ダイアログボックスが表示されます。

[ファイルの種類]で「SVG(*.svg)」を選択してファイルを保存する

図として保存

Excelの表範囲やWordの段落をSVG画像として保存する

Excelの表範囲やWordの段落を右クリックしても、[図として保存]メニューは表示されません。しかし、PowerPointを経由することで、これらをSVG画像に変換できます。

Excel表範囲からのSVG画像

Excel表範囲からのSVG画像

Word段落からのSVG画像

Word段落からのSVG画像

ExcelやWordで対象範囲をコピーして、PowerPointに貼り付ける
貼り付けた表範囲や段落は個別のオブジェクトになります。

貼り付けたオブジェクトを右クリックし、[図として保存]をクリックする
[図として保存]ダイアログボックスが表示されます。

[ファイルの種類]で「SVG(*.svg)」を選択してファイルを保存する

 

ちなみに、SVG画像としての保存はマクロによる自動化ができません。他の形式で保存するパラメーターはあるのに、SVGでの保存を指定するパラメーターが組み込まれていないのです。これまでも、理由はわかりませんか[図として保存]は隠しコマンド扱いになっていたこともあり、今後組み込まれるかどうかも不明な感じです。
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