Wordのフィールド機能の取り扱いについて説明します。挿入したフィールドの指定内容を変更する方法や自動更新についても解説します。
フィールドは、別の場所にある情報や自動増減する値を埋め込む機能です。フィールドを使って埋め込める情報には多くの種類があります。例えばページ番号もフィールドの一種です。ページごとに数字を入力することなく、連番のページ番号を配置できます。
フィールドの基本的な操作
フィールドの挿入
フィールドの挿入方法には2通りがあります。
特定の挿入系メニューの実行
[挿入]タブの[ページ番号]や[参考資料]タブの[目次]などは、それぞれ特定のフィールドを挿入する機能になっています。
[挿入]タブの[クイックパーツ]-[フィールド]の実行
[フィールド]ダイアログボックスからフィールドの種類や各指定を選択して挿入します。メニュー化されていないものも含めてすべての種類のフィールドを扱えます。
フィールドの確認・変更
ダイアログボックスで操作する
挿入したフィールドを右クリックして[フィールドの編集]をクリックします。
[フィールド]ダイアログボックスが表示され、フィールド内容の確認や変更ができます。
文書上で操作する
フィールドを右クリックして[フィールドコードの表示/非表示]をクリックします。
フィールドコード(フィールドの中身)が文書上に表示されます。ここでコードを直接編集することもできます。
フィールドには「更新」が必要
フィールド結果のテキストに最新状態を反映するには、挿入したフィールドを右クリックして[フィールドの更新]をクリックします。
フィールドを選択して、F9キーを押しても同じ操作ができます。
Ctrl+ A キーを押して文書全体を選択してから実行すると、文書中の全フィールドを更新できます。
誤編集を避けるためのおすすめ表示
フィールドの結果として表示されているテキストを直接編集すると、フィールドが壊れてしまったり、フィールドの更新時に元に戻ってしまったりします。こうした直接編集を避けるため、フィールドは網掛け表示にして判別しやすくできます。なお、この網掛けは表示上のものなので印刷されることはありません。
設定は[オプション]ダイアログボックスの[詳細設定]で行います。[構成内容の表示]-[フィールドの網掛け表示]で「表示する」または「選択時のみ表示する」を選択します。
すべてのフィールドコードを確認するには
情報を登録するタイプ(文書上に結果を表示しないタイプ)のフィールドは、選択できないため上記の方法では確認できません。こうしたフィールドを表示して編集できる状態にする方法を説明します。
隠し文字を表示する
[ホーム]タブの[編集記号の表示/非表示]で切り替えられます。索引登録フィールドなど隠し文字が設定されているフィールドが現れます。
すべてフィールドコードで表示する
[オプション]ダイアログボックスの[詳細設定]で、[構成内容の表示]-[値の代わりにフィールドコードを表示する]をチェックします。
印刷時にフィールドを自動更新する
フィールドの更新は基本的に手動操作ですが、印刷時に自動実行するように設定できます。
設定は、[オプション]ダイアログボックスの次の項目で行います。
[表示]の[印刷オプション] – [印刷前にフィールドを更新する]
[詳細設定]の[印刷] – [印刷するときに変更履歴を含むフィールドを更新する]
更新不要のフィールド/更新されないフィールド
更新が不要なフィールドは、ロックしたりテキストに置換したりできます。
ロックするには、フィールドを選択してCtrl+F11キーを押します。
ロックを解除するにはCtrl+Shift+F11キーを押します。ロック状態のフィールドは右クリックで表示される[フィールド更新]メニューがグレーアウトされます。
フィールドを解除してテキストに置換するには、フィールドを選択してCtrl+Shift+F9キーを押します。
Ctrl+ A キーで文書全体を選択してから実行すると、文書中の全フィールドを対象に操作できます。
フィールドが更新されない / 更新できない
フィールドがロックされています。フィールドを選択してCtrl+Shift+F11キーを押すとロックを解除できます。