1行マクロで効率化 : よく使う機能を短縮操作

操作省略用の(約)1行マクロをいくつか紹介します。メニューの階層をたどったり、ダイアログボックスで同じ内容を指定したりの手間を省けます。

個人用マクロブック(PERSONAL.xlsb)に登録して、日々の業務で汎用的に使います。ショートカットキーを設定したり、リボンのユーザー作成タブに登録したりして利用しています。

個人用マクロブックについてはこちらを参照してください。

セル範囲やグラフをベクタ画像としてコピーする

コピー図としてコピー から「ピクチャ」形式を選択する操作に対応します。

選択したセル範囲やグラフなどをコピーして、Adobe Illustrator系のソフトに貼り付けて画像化するときに使います。ビットマップ系のラスタ画像にならないので、貼り付けた後で拡大縮小や線・文字の加工ができます。

Sub ベクタ画像としてコピー()
  Selection.CopyPicture _
  Appearance:=xlScreen, Format:=xlPicture
End Sub

非表示のセルを除いて選択する

選択している範囲のうち可視セルだけを選択し直します。言い換えると、非表示のセルを選択から除外します。

単に範囲選択してコピーすると、非表示の行・列内のセルも含まれてしまいます。これを避けたいときに使います。

Sub 可視セルだけ再選択()
  Selection.SpecialCells(xlCellTypeVisible).Select
End Sub

数式セルだけを選択

数式が入力されているセルを一括選択します。

行や列の中に、数式が解除されて値が直接入力されているセルが紛れ込んでいないかをざっと確認するときに使います。

Sub 数式セルだけ選択()
  On Error Resume Next
  Cells.SpecialCells(xlCellTypeFormulas, _
    xlErrors + xlLogical + xlNumbers + xlTextValues).Select
End Sub

数式が一つもない場合は実行エラーになるため、On Error Resume Next を加えています。

xlCellTypeFormulas, xlErrorsとすれば、エラー数式だけを選択するように変更できます。

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