ブックマークとフィールドを使ったテキスト参照で、起点となる参照先のテキストを一か所にまとめて定義する方法を紹介します。
前回紹介した方法では、登録語(ブックマーク)が文書内に散らばってしまうので、その後の編集や更新が不便になることもあります。また、文章作成の前に用語を定義しておくこともできません。
ブックマークを文章中のテキストと切り離して定義できるSetフィールドを使うと、この問題を解決できます。ブックマークの語意から外れるような気もしますが、名前付き定数のような定義ができるのです。
Setフィールドでブックマークを集中管理する
Setフィールドの設置場所にカーソルを置き、 Ctrl + F9 キーを押す
設置場所は自由ですが、文書の末尾が適当でしょう。
空のフィールドコードが挿入されます。
フィールドコードの{ }内に定義内容を入力する
{ Set ブックマーク名 ”登録テキスト” }
手順を繰り返して、必要なブックマークを定義します。
フィールドを更新すると、ブックマークが登録されて不可視になります(オプション設定によってブックマークの目印だけ表示されます)。[挿入]タブの[ブックマーク]から登録の有無を確認できます。
フィールドは入れ子が可能です。Refフィールドと組み合わせることで他のブックマーク定義を引き継いで合成することもできます。
フィールドを削除したりブックマーク名を変更したりすると、そのブックマークの参照箇所は「エラー! 参照元が見つかりません。」になります。
用語を変更したい際には、Setフィールドのほうを変更し、全フィールドを更新すればOKです。誤ってRefフィールドを変更しないようにご注意ください。