図形の形状変更(2) : 合成・型抜き

複数の図形を一つの図形に合成したり、図形をくりぬいて穴をあけたりする方法を紹介します。こうした機能はExcel や Word にはないのですが…。

PowerPoint で[図形の結合]

Excel や Word の図形編集ツールとして PowerPoint を使います!
図形は同じものなのですが、PowerPoint にはExcel や Word にない機能が搭載されているのです。

PowerPoint図形1

PowerPoint の図形編集機能

ExcelやWordにない[図形の結合]機能を使えます。複数の図形を合成したり型抜きができる優れモノです。

作成した図形をExcelやWordに貼り付けて使えます。貼り付け後も図形として色や線やサイズなども自由に変更できます。

操作方法

複数の図形を重ねて配置し、選択する

PowerPoint図形3  PowerPoint図形2

[描画ツール]-[書式]タブで、[図の結合]から[型抜き/合成]や[接合]などをクリックする

PowerPoint図形4

選択した図形が結合され、一つの図形になります。

図形の書式が異なっている場合、結合後は前面に配置した図形の書式が適用されます。

図形をExcelやWordに貼り付ける
貼り付けた後も図形として扱えます。

貼り付けると色味が変わることがあります。テーマの設定差などによるものなので、ExcelやWordどうしでも起こりうることです。
事前に設定をそろえておけば回避できますが、色の設定は貼り付け後に行うようにするほうが得策かもしれません。

応用 : PowerPoint でバウンディングボックスのリセット

図形を回転させるとバウンディングボックス(図形の領域枠)も追随します。これにより、図の領域が不必要に大きくなってしまったり、操作がしにくくなったりする場合があります。

バウンディングボックスのリセット機能は、ドロー系のアプリにはたいていあるのですが、Officeアプリにはありません。しかし、[図形の結合]の[接合]を応用すると実現できます。

図形A1

操作方法

回転していない別の図形を配置し、「最前面」にする

リセット対象の図形内に収まるように、配置した図形を調整する

図形A2

両方の図形を選択し、[描画ツール]-[書式]タブの[図の結合]から[接合]をクリックする

図形のバウンディングボックスがリセットされます。ExcelやWordに貼り付けても大丈夫です。

図形A3

前項で紹介した、「図形の書式が異なっている場合、結合後は前面に配置された図形の書式が適用される」仕様を応用したワザです。
図形の形状は(結果的に)変わらず、書式の適用だけを実行したことになります。

 

タイトルとURLをコピーしました