セルの表示形式でプリセットにはちょうど良いものがないときに、ユーザー定義で複雑な書式定義をゼロから記述しなくて済む方法を紹介します。
今回は、小数点以下の数値表示をカスタマイズする場合を例に説明します。
小数点以下の数値表示をカスタマイズする
小数点以下の数値が混在している場合、四捨五入してしまうと不正確な値になってしまうし、表示すると整数にも00が付いて煩雑になります。
セルごとに少数点以下の表示桁数を切り替えると1の位の位置が不ぞろいになってこれも見づらくなります。
先に答えをいってしまうと、設定する表示形式は「
#,##0.??_
」です。この答えに手早くたどり着く手順を以下で説明します。[セルの書式設定]ダイアログボックスの[表示形式]で、求める表示形式に近いものを設定して[OK]をクリックする
この場合は、「数値」を選択し、小数点以下2桁を常に表示する設定にします。
[セルの書式設定]ダイアログボックスを再度開き、[表示形式]で「ユーザー定義」を選ぶ
このとき、[種類]のテキストボックスには、上記で設定した表示形式が書式化されたテキストが入力された状態になっています。
ゼロから書式を記述するのではなく、必要な個所を書き換えればよいというわけです。
[種類]のテキストボックスで、小数点以下の数値を表す「00」を「??」に書き換え、[OK]をクリックする
数値に対する書式記号の種類と意味
数値に対する書式記号には次の種類があります。該当数値があれば同じ表示ですが、数値がない場合(0の場合)の表示が異なります。
#
: 数値がないと表示されず空きは詰められます。一般的な数値で使います。
0
: 数値がないと0で埋められます。「001
」のような表記で使います。
?
: 数値がないと表示されませんが空きが保持されます。「A2354
」と「B 32
」のように位置を揃えたいときに使います。