不要なスタイルを削除するには、[<スタイル>の削除]コマンドを使います。しかし、スタイルによってはこのコマンドがなかったり、グレーアウトされていたりします。
こうした場合の不要スタイルの扱いについて説明します。
[(スタイル名)の削除]コマンドが使えないときには
[(スタイル名)の削除]コマンドが表示されない場合
代わりに[(スタイル1) に戻す]コマンドが表示されているはずです。このコマンドは削除と同等で、実行すると「(スタイル2) スタイルを文書から削除しますか?」のメッセージが表示されます。
<スタイル2>が基準にするスタイルとして<スタイル1>が設定されている場合に、[(スタイル1) に戻す]コマンドになります。<スタイル2>を削除すると(<スタイル1>に戻すと)、文書で<スタイル2>が適用されている箇所には<スタイル1>が適用されます。
[(スタイル名)の削除]コマンドがグレーアウトされている場合
組み込みスタイル(Wordにあらかじめ搭載しているスタイル)は、削除することはできません。このため、グレーアウト表示になります。
組み込みスタイルが不要・邪魔な場合は、非表示にするか使用制限を設定しましょう。
ユーザー定義のスタイルなのにグレーアウト?
ユーザーが定義したスタイル名なのにグレーアウトされている場合があります。これは、組み込みスタイルに別の名前が設定されています。例えば、組み込みの「見出し 1」に「章タイトル」の別名が付けられているような場合です。
スタイル自体が不要な場合は、そのまま非表示にしても構いません。
スタイルを削除しても復活してしまう
スタイルの削除の操作はできても復活してしまうことがあります。これには2つのパターンがあります。
組み込みスタイルなのに削除ができた?
組み込みスタイルでも条件によっては、[(スタイル名)の削除]コマンドがグレーアウトされずに実行できる場合があります。実行するとたしかにスタイル一覧からは消えるのですが、実は「削除」はできていません。
実際には、スタイルに設定された書式などのリセットと「使用するまで表示しない」の設定が行われます。このため、編集過程で該当スタイルが使用されると「表示しない」設定が解除されて復活してしまうというわけです。
削除コマンドが使用できない場合と同様に、非表示にするか使用制限を設定すれば、復活を防げます。
「スタイル名+書式」のスタイルが削除しても残る
「スタイル名+書式」のスタイルを削除しても、スタイルの履歴からすぐに自動作成されてしまいます。
「スタイル名+書式」のスタイルを自動作成しない/表示しない 設定をしましょう。