データの入力規則は、セルに正しくない値を入力できないようにするための機能です。その一つにリストから選んで入力させる方法があります。
単一リストでは他のセルと矛盾することも
ここで、以下の例の場合を考えてみます。データの入力規則の[元の値]には「=$D$2:$D$11
」を指定しています。
エリアは「関西」としているのに、リストには東京や神奈川なども含まれています。正しくない値を入力させないという効果が半減してしまっています。
[元の値]の指定は関数、ということは…
さて、ここで[元の値]の指定を見直してみると、「関数」の入力欄になっています。つまり、IF
関数が使えるのです!
先に改善版をお見せします。リストを2つに分け、[元の値]でIF関数を使って参照範囲を使い分けています。
改造の手順
リストの内容となるセル範囲を2つに分ける
入力規則が設定された先頭のB2セルを選択し、[データ]タブで[データの入力規則]-[データの入力規則]をクリックする
ダイアログボックスの元の値に次の数式を入力する=IF($A2="関東",$D$3:$D$7,$E$3:$E$7)
これは、「A列が”関東”なら左(D列)の範囲、それ以外なら右(E列)の範囲」という指定になります。
[同じ入力規則が設定されたすべての~]のチェックボックスをオンにし、[OK]をクリックする
これで、B2以下に設定された入力規則がすべて更新されます。