「#DIV/0!」などのエラーになっている数式セルの扱いについて、一括選択の方法や対処について解説します。
エラーのセルを一括選択する
シート内で「#DIV/0!
」などのエラーになっている数式セルを一括して選択できます。
チェックするシートを開き、[ホーム]タブの[検索と選択]メニューの[条件を選択してジャンプ]をクリックする
[選択オプション]ダイアログボックスが表示されます。
[数式]を選択して[エラー値]チェックして[OK]ボタンをクリックする
エラーセルが選択され、ステータスバー右に「データの個数: 2」などと表示されます。
エラーがない場合は、「該当なし」のメッセージが表示されます。
[フォント色]や[塗りつぶしの色]などをクリックしてマーキングする
選択されているエラーセルがマーキングされます。
マーキング個所の数式を確認・修正します。
修正不要のエラー : IFFERROR関数の使いどころ
エラーには、内容的には問題がないものがあります。データの個数0で合計値が0の場合に平均値の欄が「#DIV/0!
」となるような場合です。
問題がないとしてもエラーのまま放置するのはビジネスマナー違反です。他者には問題のあるエラーかどうかはすぐにはわかりませんし、不信感を持たれてしまいます。一方で、IF関数で「データ個数>0の場合」のような条件を使い分けるのは少し面倒です。
そうした箇所には、「=IFERROR(
元の数式,0)
」や「=IFERROR(
元の数式,"")
」としておくと便利です。IFERROR関数は、数式エラーが発生しても0や空欄にしてエラー扱いにしないというものです。
なお、問題のあるエラーも検出できなくなってしまうので、エラーの発生要因が特定できる箇所にだけ使用するようにしましよう。