新規作成文書にはWordの「標準」が適用された状態になります。これが自分(または自社)の文書の標準と異なっていると、毎回余白や書式の変更から作業しなくてはなりません。
そんな場合、「標準テンプレート」を編集することで、Wordの標準を自分の標準に合わせられます。
変更したテンプレートは以降の新規作成から有効になります。作成済みの文書には適用されないので、レイアウトなどが変わってしまうことはありません。
変更してみて問題があった場合、リセットしてやり直すこともできます。
標準テンプレートを編集する
標準テンプレートは、Wordの起動時に自動的に読み込まれます。標準テンプレート + カスタムテンプレート + 文書内の個別設定 という階層で、文書情報は構成されています。
標準テンプレートファイルの場所
エクスプローラのアドレスバーに「%userprofile%\AppData\Roaming\Microsoft\Templates
」を入力してフォルダーを開きます。そこにある Normal.dotx
または Normal.dotm
が標準テンプレートファイルです。マクロが入っている場合は、拡張子がdotmになります。
標準テンプレートを開いて変更する
標準テンプレートのファイルを右クリックし、開く をクリックします。
ここでダブルクリックはしないでください。テンプレートファイルをダブルクリックするとファイル自体を開くのではなく、新規作成の動作になります。
必要な個所を変更して保存します。
標準テンプレートの自動変更に注意
標準テンプレートは、文書編集中の操作を反映して、自動で変更されることがあります。
意図しない変更が行われないように、次の設定にしておくことをお勧めします。
ファイル → オプション をクリックします。詳細設定 → [保存] の [保存前に標準設定を変更するかどうかを確認する]をオンにします。
これにより、編集中の文書を保存する際に確認メッセージが表示されるようになるので、意図しない変更を回避できるようになります。
標準テンプレートのリセット
標準テンプレートを変更してみて問題があった場合などに、ユーザーが変更していない状態に戻せます。
標準テンプレートを削除するか、「old.Normal.dotx」などに名前を変える
後からマクロやスタイルを取り出したい場合には、削除しないで名前を変えておきましょう。
Wordを起動して終了する
これだけです。Wordは起動時にNormal.dotxまたはNormal.dotmが見つからないと、新しい標準テンプレートを作り直してくれるという仕組みです。