「詳しい資料はこちら」のようなところでお役立ちなのが、ハイパーリンク機能です。リンクの対象がブック内の別の場所、他のブックやファイル、フォルダーなどと幅広いこと、SharePointなどクラウド上のリソースへのアクセスもできることがメリット大です。
ハイパーリンク機能には、2種類の利用方法があります。メニュー([挿入]タブの[リンク])を使う方法とHYPERLINK
関数を使う方法です。1、2か所に設定するのならメニューからの利用で十分ですが、リスト上で使うならHYPERLINK
関数が便利です。セル参照と合わせて使えば参照先の可視化ができ、リンク先の更新も容易です。
HYPERLINKの構文とリンク先の記法
HYPERLINK関数の構文
= HYPERLINK("
リンク先","
リンクテキスト")
リンク先の記法
別ファイルは []
で囲み、ブック内は先頭に #
を付けます。
シート名とセルを !
で区切ります。
同ブック内の例
#リンクシート!A1
#A1
#A1
別ブック(リンク先と同フォルダー中)の例
[LinkBook.xlsx]リンクシート!A1
別ブック(リンク先の下位フォルダー中)の例
Sub2\[LinkBook.xlsx]リンクシート!A1
[Sub2\LinkBook.xlsx]リンクシート!A1
[Sub2\LinkBook.xlsx]リンクシート!A1
フォルダーやURL の例
C:\@test
https://koukimra.com/
https://koukimra.com/
セル参照との組み合わせ例
セル参照とIF
関数とを組み合わせると、ブック内外へのリンクに一つの数式で対応できます。リンク先のファイル名が変わったりした場合にも容易に対応できます。
=HYPERLINK(IF(
B2<>"","["&
B2&"]","#")&IF(
C2<>"",
C2&"!","")&
D2, "
リンクジャンプ")
リンク先の構造を整理するとこうなっています。
IF(ファイル・パス<>"",
"["&ファイル・パス&"]",
"#"
)
&
IF(シート<>"",
シート&"!",
""
)
&
セル
HYPERLINK
関数では、「リンク先を表示する」以外にこんなこともできます。