複雑なWordオプションの各項目をきっちり解説していきます。今回は詳細設定の第4弾です。
構成内容の表示
印刷レイアウト表示で背景の色とイメージを表示する
編集画面で背景の色や画像を表示します。印刷結果に近い状態で作業ができます。
この設定は、印刷レイアウト表示時に有効になります。
文書ウィンドウの幅に合わせて文字列を折り返す
テキストの折り返し位置を紙面レイアウトに関係なく、ウィンドウの幅に合わせます。レイアウトを気にせずテキストライティングに集中したい場合にはお勧めです。
この設定は、アウトラインモードまたは下書きモードのときに有効になります。
図をイメージ枠で表示する
画像の内容を表示せず画像サイズに応じた枠(四角形)だけ表示します。処理を軽くしてスクロールなどをスムーズにする機能ですが、最近のPCではあまり変化はないかもしれません。
この設定は、配置が「行内」の単体の画像に適用されます。図形やグループ化された画像には適用されません。
描画オブジェクトとテキストボックスを画面に表示する
図形やグラフなどを非表示にできます。非表示状態の間はテキストの回り込みも解除されます。
この設定は、配置が「行内」の単体の画像には適用されません。また、この設定をオフにしても、新たに図形を挿入すると自動でオンに切り替わります。
ブックマークを表示する
ブックマークの設定箇所にマーキング記号を表示します。ブックマークを使っている場合は、誤って編集してしまうことを避けるためオンにしておきましょう。
なお、この設定をオンにしても、隠しブックマーク(目次や相互参照の挿入時に自動設定されるブックマーク)は表示できません。
文字列表示範囲枠を表示する
段落などの各ブロック範囲を示す枠を表示します。レイアウトの構成を確認する際には便利です。表示が煩雑になるため、通常の編集作業向きとはいえません。
裁ちトンボを表示する
ヘッダー・フッターや余白を除いた編集領域の範囲を示すマークが上下左右に表示されます。
値の代わりにフィールドコードを表示する
文書内のすべてのフィールドで、フィールドの実行結果ではなくフィールドコード自体を表示します。次のような場合に使います。
フィールドのコードを直接編集する場合
フィールドのトラブル時に、フィールド結果を無効にした状態で確認したい場合
フィールドの網掛け表示
フィールドの箇所を網掛けで表示するかを指定します。フィールドを使っている場合は、フィールド結果のテキストを直接編集してしまうことを避けるため「選択時のみ表示する」か「常に表示する」をお勧めします。
下書き表示およびアウトライン表示で下書きフォントを表示する
すべてのテキストを指定するフォント種類・サイズで表示します。テキストライティングに集中したい場合にお勧めです。
プリンターに保存されたフォントを使用する [フォントの置換]
PostScriptプリンターを使用しているなど特定の印刷環境でのみ必要な設定です。一般的なレザープリンターやインクジェットプリンターを使用している場合は、この設定は無効になります。
文書を開くときにすべての見出しを展開する
見出し以下の内容が折りたたまれている場合、文書を開いたときにすべて展開された状態になります。 意図的に折りたたんでおきたいのでない限り、見落としを防ぐためにオンにすることをお勧めします。
表示
測定単位の指定、スクロール バーの表示、最近使ったドキュメントの一覧に表示されるドキュメントの数の選択を行います。
使用する単位
インチ(in)、センチメートル(cm)、ミリメートル(mm)、ポイント(pt)、パイカ(pi) から選択できます。
[使用する単位][単位に文字幅を使用する][HTML 関連は単位にピクセルを使用する]について、詳しくは以下のトピックを参照してください。
下書き表示およびアウトライン表示でのスタイル名表示領域
下書き表示、アウトライン表示のときに編集領域の左に各段落のスタイル名を表示する領域の幅を指定します。表示幅はドラッグして調整できるので、数値は適当(50など)で構いません。
単位に文字幅を使用する
幅などのサイズ指定で何文字分や何行分という指定ができます。ダイアログボックスの入力欄も「0 字」や「0 行」のような表示になります。「10 pt」のように単位付きで入力すればポイントやミリメートル単位の指定もできます。
HTML 関連は単位にピクセルを使用する
幅などのサイズ指定でピクセル単位の指定ができます。ダイアログボックスの入力欄も「0 px」のような表示になります。「10 pt」のように単位付きで入力すればほかの単位での指定もできます。
ボタン名と一緒にショートカットキーを表示する
リボン上のボタンをポイントしたときに表示されるバルーンに、ボタン名とショートカットキーを表示します。
水平スクロールバーを表示する / 垂直スクロールバーを表示する
スクロールバーの表示有無を指定します。非表示の場合も、マウス操作やカーソル移動によるスクロールは可能です。
印刷レイアウト表示で垂直ルーラーを表示する
印刷レイアウトのときに、画面左に垂直ルーラーを表示できます。
読みやすさよりもレイアウトを優先して、文字の配置を最適化する
原稿用紙に書くように行当たりの文字数が同じになるように調整します。ただし、フォントの種類や段落の設定などの要素も関連するため、完全に同じ文字数にはならない場合もあります。文字数を同じにすると読みやすくなるとは限らないため、このようなUI表記になっています。
ハードウェアグラフィックアクセラレータを無効にする
Wordの理が極端に重くなったり、描画が崩れたりする場合、PC のグラフィック処理に問題がある可能性があります。そのような場合にこの設定を使います。
ドラッグ中も文書の内容を表示する
ウィンドウをドラッグして移動する間も文書の内容を表示したままにします。オンにするほうがグラフィック負荷が高くなります。動作が重いなどの問題が生じる場合はオフにしてください。
フォントを滑らかにするために部分ピクセルを使う
フォントのアンチエイリアスの方式を切り替えます。フォントの種類や好みによるので、必ずしもオンにしたほうが見やすくなるとは限りません。 また、オンのほうがグラフィック負荷が高くなります。動作が重いなどの問題が生じる場合はオフにしてください。