Excelの用紙サイズの初期設定が「Letter」になっていることがあります。これに対して、多くの職場ではプリンターにセットされている用紙はA4やA3で、Letterサイズはないと思います。
その状態で設定変更をし忘れて印刷すると、プリンター側で「用紙がありません」のエラーになってしまい、後の印刷がつかえてしまいます。Letterサイズで印刷をすることがないなら、初期設定を変えておくのが無難です。ただ、この変更は、Excelのオプション設定で行うのではないのです。
用紙サイズの初期設定は「通常使うプリンター」で
用紙サイズの初期設定は、Windowsでの「通常使うプリンター」の用紙設定が反映されます。
[設定] → [デバイス] をクリックし、[プリンターとスキャナー]をクリックする。
該当プリンターをクリックし、[管理]をクリックする
[印刷設定]をクリックし、用紙サイズを通常使う「A4」などに変更する
Windowsで「通常使うプリンター」が切り替わるようにしている場合は、それらのプリンターの設定も変更しておきましょう。
起動速度UPも : 「通常使うプリンター」の変更
通常使うプリンターとExcelとの関係をもう少し説明しておきます。
通常使うプリンターを「Microsoft Print to PDF」 や 「Microsoft XPS Document Writer」に変更すると、Excelの起動が格段に速くなることがあります。
上記のような仕組みにより、実際に印刷をするかどうかに関係なく、Excelは起動時に必ずプリンターの設定を読み込むようになっています。「通常使う」のがネットワークプリンターだと、アクセスにかかる時間のぶん起動が遅くなります。ネットワークプリンターがオフラインの場合は、エラーにはなりませんがExcelが検索をあきらめるまでの時間が加算されます。
これに対し、Microsoft Print to PDFなどのローカルの仮想プリンターの場合は、即時にアクセスできます。その分、起動時間が短縮されるというわけです。
仮想プリンターに変更したら、忘れずにそちらの用紙サイズを確認・変更しておきましょう。